昭和17年(1942年)に亡命白系ロシアの貴族の末裔に嫁いだ女性の自伝的エッセイ。 同志の方から教えていただいた本。 著者は指揮者、小澤征爾氏夫人の入江美樹(ヴェラ)さんの母。 バーブシカは、おばあちゃまのこと。 母が許さなかった国際結婚、19歳で身ひとつで飛び込んだ婚家。 厳しい義母。優しく料理の得意な義父。 優しい夫は、母にも特別優しい。 嫁姑の互いの嫉妬心というのが分かりやすい…。 著者の性格や若さで乗り越えていけたのだな、と思いました。 描かれるロシアの習慣、ロシア料理、パーティの日々。 さすがに戦争の後半になると、空襲で家を失った家族は野尻湖の別荘地へ疎開します。 戦後、米軍の仕事を得た夫と義弟により東京、そして横浜に戻る家族。 義弟と母はアメリカへ。 娘は14歳でモデルの道へ。 著者は後年、夫から別れを切り出され別の道を歩むことになります。 娘の結婚後、料理研究家に。 波瀾万丈とも思える人生を明るい筆致で描いた良書だと思いました。 読書記録:6月前半 1987年 株式会社 講談社 ロシアの習慣…結婚前の男女は式の前には絶対会ってはいけない。 貴族の女性の立ち居振る舞い。 両手が塞がっていたら、脚でドアを開けていい、というのは面白い。 数多い愛称のこと。 義母の良しと思っているロシアでの美しい顔立ちのこと。鼻は筋が通っていて小さい方が美しい。高いのはよくないそうです。 クリスマスやイースターなど年中行事のこと。 貴族には青い血(グルボイ・クローフィー)が流れているとか。 女の子に生まれ月の天使の名前をつけるというのも。ヴェラは8月生まれ。 (…ということは、ヴェーラは8月生まれなのかな?) 結婚前の習慣と、鼻の話を伺って、この本を読みたくなったのでした。 それ以上にオル窓の民にとってはきっと興味深い描写が数多くあります。 しばらく、読書記録書いてなかったので、今回書くのに四苦八苦。 マンガもいつくか読んでいたのですが、これもこちらにはまだ記録していません。 タイトルだけでも書いた方がいいのに、と思うのですが、つい目先のコマものばかりに時間を割いています。 (やっとやっと目途が立ってきたので、もう少しがんばります!) あれ、Twitterしてるって、ツッコミされるかしら~。
by j_innocence
| 2021-06-19 20:30
| 本
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Comments(2)
激動の時代を生き抜いたバーブシカ。ロシア貴族にとってあの革命と新体制は祖国の喪失を意味していたんだと改めて気づかされました。
多くのものを失い、バーブシカに最後まで残っていたのは誇りだけだったのかもしれないですね。
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> nekoさん
祖国を出でても、生き抜く力も持っていた>ロシア貴族 どんな状況でも生活を楽しみ、文化を伝え… 誇りを持つことで、大切にできたのでしょうか。 バーブシカ>アレクのおばあさまにも通じる誇りや強さを感じました。 いい本でした…ありがとうございます(*^^*)
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