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火の鳥 異形編 手塚治虫


Twitterで教えていただいて読むことに…。

手塚治虫氏の作品は、数えるほどしか読んだことがありません。
子どもの頃、児童館にあった「ブラックジャック」のリアルな表現で怖くなった記憶があります。
手元にあるのは、「リボンの騎士」「どろろ」「海のトリトン」「ワンダースリー」
没後に出版されたハードカバーの全集の始めの数冊。
大学生は、物心ついた頃に、家にある本を読んだためか、私よりたくさん持っていて読んでいます(笑)

それは、さておき、名作と名高い「火の鳥」
異形編が印象的だったとお聞きして、興味を持った。
想像以上の展開であっと言う間に世界に惹き込まれた。
キャラクターも魅力的、冒頭からの劇的な画面構成。
今、読んでも凄い力を持った作品です。

マンガ読書記録:4月初旬

朝日ソノラマ


↓ 感想など ネタバレあります




時代は戦国の世、舞台は山中の尼寺
八百比丘尼を切り捨てた武人とその従者は、時間が狂ったその尼寺から出ることが出来なくなり…。

男装の美しい武人・左近介(さこんのすけ)と子どもの頃から仕えてきた従者の男・可平。
姫ながら男として育てられた左近介。

手塚氏はベルばらをお読みだったのではないか、と思いました。

作品のモチーフが、男装の麗人、幼馴染の従者、八百比丘尼、百鬼夜行…
閉ざされた尼寺。それだけで惹かれます…。

本人の自覚のない左近介の色っぽさが印象的でした。
湯殿で命じられて左近介の背中を流す従者・可平が物語の最後、別れの場面で左近介を慕っていたと言葉に出すまで、ストイックに従者に徹して生きていた姿は胸に迫ります。



「生命編」もSF的な、強烈な展開でしたが…
作品として好みなのは「異形編」です。

by j_innocence | 2022-04-09 23:00 | マンガ | Comments(0)
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