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菊千代抄 山本周五郎


昨夜、✖️のベルばらファンの相互さんの紹介で知った短編。
映画化の紹介と元の小説も紹介してくださっていた。
一気読みしました…。

ベルばらのオスカルとアンドレを彷彿とさせる…
主人公・菊千代とその家臣・半三郎は2歳歳上で、幼い頃から側に仕えている。
感想は、リンクの下に書きます。
ご興味があれば、ぜひ先にお読みください。
武家の長子・菊千代は、父の意向でお家のため、15才で初潮を迎えるまで自分のことを女性と知らずに育った。男性作家が書かれたということもあるのか…不可能な気もする。

対してベルばらのヒロイン、オスカルは周囲の人々も彼女のことを女性と知っている。それでも生きていく上で普通の女性とは違う苦悩をする。

ユリウスは、母とヤーン先生が彼女を男として生きることを決めてしまったが、幼い頃から自分のことを女の子と知っている。おそらくそうしないと、ユリウス自身も自分の身を守ることができないからだろうと想像する。

菊千代自身も何度となく、自分が同年代の少年と違うことを意識するが、真実を知る数少ない周囲の家臣たちに守られ成長していく。

丹念に書き込まれた菊千代の心や行動が痛々しく…
父の身勝手さと能天気さ、責任の無さに呆れ、苦々しく感じた。
半三郎に秘密を知られていたと知った菊千代の行動が衝撃的。

ラストは、半三郎を自ら求める菊千代の姿で終わるが、個人的にはついつい不幸な結末を想像してしまう。
彼らの若さや背景の美しさと比例して、痛ましさと悲劇性が増すように感じた。

悲劇にはどうしても惹かれてしまうのだな…。

疑問…次男なのになぜ…半三郎⁉︎

映画がこの週末から公開されます。
年齢や設定が変えてあるようですが…
観たい気持ちが沸々と…家人を誘いましたが、スルーされています。
明日もう一度誘ってみよう。


↓予告映像




(プチ追記)
さっき、イザ太郎目線エピソードのペン入れが終わったので
明日夜、アップの予定です。
どうぞよろしくお願いします。


by j_innocence | 2023-10-12 23:41 | | Comments(2)
Commented by shintaromaeda at 2023-11-29 21:46
初めまして。Yahooのリアルタイムアプリで男装した女性に関する記事を検索したところ、「菊千代抄」を見つけてYouTubeの朗読が登場したので、さらに聞きながらGoogleで検索していたところこちらの記事を発見しました。こちらの記事で改めて元々好きだった男装した女性が登場する作品の奥の深さを実感したと思いました。
Commented by j_innocence at 2023-11-29 22:39
> shintaromaedaさん
コメントありがとうございます。
私も子どもの頃から、男装の女の子のお話に惹かれていました。
「リボンの騎士」「ベルサイユのばら」「七つの黄金郷」「オルフェウスの窓」「とりかえばや異聞(木原敏江)」「NY小町」…マンガばかりですね。

「菊千代抄」の映画もベルばらをお好きな方に教えていただきました。
映画もひとりで観に行きましたが…(後日のブログにも記録しています。)
不幸でやるせないところが美しい小説の方が気に入っています。
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